工事監理
工事監理とは…
そう耳慣れない言葉ですが、設計した工事中の建物の工事を監理することです。
そして、その〝かんり〟という文字は『管理』ではなく『監理』であり
『管理』… 現場を取り仕切る(施工会社)現場監督さんなんかを指す
『監理』… 現場を監督する(設計事務所)設計者が現場へ赴きチェックする
進められている工事が、設計の通り進められているか、構造基準、施工要領、関係法令に照らして
適切に施工されているかをチェックするという、とても重要な業務です。
建築工事の〝三権分立〟
建築工事を行う場合、あるべき姿として〝三権分立〟なんて言葉を使います。
建築主(施工してもらう人)/工事施工者(施工する人)/工事監理者(チェックする人)
法律上、工事監理とは工事を設計図書と照合し、設計図書通りに実施されているかを確認すること。
と明確に規定されています。建物を造る上で… そう、とても重要な業務なのです。
と一般的に言われてますが 実は…
何より〝設計意図を現場に正確に伝える〟そして〝現場の技量を最大限に引き出す〟
ということが重要と考えます。
伝わらなければ意味がありません。私達のつたない図面で全て表現なんて…
そして、現場の職人さん達の技量をふんだんに出してもらわなければ、いいものは作れません。
昨今の施工会社のレベルから言うと 適法に、正しく、確実に、という施工は
黙っていても普通にやってくれます。(一部そうでない業者もいるみたいですが…)
そう、普通に当然に行われる施工に何かプラスαの要素を加えて完成させること
それこそが、私達、設計屋が行う工事監理に課せられた使命なのです。個人的な見解ですが…。